正月と日本酒 – 「お屠蘇(とそ)」や「御神酒」「鏡開き」の文化

正月と日本酒 – 「お屠蘇(とそ)」や「御神酒」「鏡開き」の文化

こんにちは。
【月桂冠オンラインショップ】の矢野です。

年が明けるとやってくる「お正月」
お正月は日本人にとって最大の年中行事といっても過言ではありません。

今日はお正月がめでたい理由や、関わりの深い日本酒の文化をご紹介します。

正月はなぜ「めでたい」のか?

お正月

人に会えば「おめでとう」と挨拶し、年賀状を交換する正月。
日本中がおめでたい雰囲気に包まれます。

この「めでたい」という雰囲気は、古くからの日本人の生活・慣習と結びついています。

日本では、生まれてから関わった暦年の個数で年齢を表す「数え年」が長く用いられてきました。「数え年」では、正月(1月1日)が来ると一つ歳を取ります。

そのため皆が一斉に歳を取り、年が改まったという感慨にひたることが出来ました。

また、このような風習もあります。

元旦、一番鶏と共に起き出た年男は、めでたい「唱い言」をとなえながら生命の水を汲み上げ、シメをつけた手桶に杓子で汲み入れる。
この若水(初水)と呼ばれる水を、まず歳神(としがみ)に供え、家族全員がこれで口をすすぐことによって、生命を新たにすることができると考えた。

月桂冠公式サイト 「酒の文化を知る-酒の歳時記」より引用

この他にも鏡開きやおせち料理、お正月飾りなど、正月は多くの風習や行事があります。
これら新年とともに行われる数々の風習や行事から、「めでたい」という雰囲気が形成されていったようです。

正月とお屠蘇(とそ)

屠蘇器

「お屠蘇」は日本酒やみりんに屠蘇散と呼ばれる薬草を浸したもので、御年酒として飲まれるものです。

もともとは中国のもので、年頭にあたって一年間の疾病を払い長寿を願うものとされてきました。
蘇と称する悪鬼を屠(ほふ)るという意味から屠蘇という名が付けられたといわれています。

屠蘇酒を満たした杯を捧げ「一人これを飲めば一家疾なく、一家これを飲めば一里病なし」と祈念し、年の若い者から長じた者へ順に飲んだといわれています。

昔に比べて屠蘇酒の風習を残す家庭は少なくなりましたが、現在も年末になると屠蘇袋が売り出されます。
健康と家内の安全を願う、麗しい習わしです。

正月と御神酒(おみき)

正月 御神酒

「御神酒」は、古代より神の祭りにお供えされ、神と共に人々が食する神饌欠かせないものであり、大切なお供え物でした。
神様にお供えしたお酒には霊力が宿るといわれ、そのお下がりをいただくことで無病息災を願います。

正月には、初詣で訪れた神社などで御神酒が振る舞われます。
近年は飲酒運転防止などの理由で、瓶に詰められたものを渡す神社も多いようです。

新しい年の始まりとともに御神酒で身を清めることで、今年1年の無事平穏を願うことができます。

正月_御神酒

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正月と鏡開き

月桂冠 鏡開き

「鏡開き」は元来、新年の仕事・行事初めの儀式の一つです。「鏡」は円満を、「開く」は末広がりを意味します。

昔、武家では正月に鏡餅を供え、正月11日にこれらを割って食べるという習慣があり、これを「鏡開き」と呼んでいました。

現在でも家庭や事務所で年の始めに鏡餅を供え、一年の健康と発展を祝って供えた鏡餅を食べる「鏡開き」が正月の行事として受け継がれています。

酒樽の蓋を開く神事も「鏡開き」と呼びます。
酒屋では、酒樽の上蓋のことを鏡と呼んでいました。

古くから日本酒は、神事を営む際に神酒として供えられていました。

祈願が済むと参列者でお酒を酌み交わし、祈願の成就を願うことが習慣となっています。
神酒が樽で供えられた時には樽の鏡を開いて酒を振る舞います。

月桂冠の酒樽も、全国各地で鏡開きに用いられています。
お正月にはテレビなどに登場することもしばしば。

鏡開きをしているところを見つけたら、どこの酒蔵の樽か注目してみるのも面白いかもしれません。

正月におすすめの日本酒

幻の酒米「祝」を使用した大吟醸が入った飲み比べセット

正月_厳選飲み比べセット

5本のうち3本が大吟醸という贅沢な飲み比べセット。
この時期だけの大吟醸原酒や、限定のレアな大吟醸も詰め合わせました。

色鮮やかなごちそうの数々と合わせて、日本酒の飲み比べがお楽しみいただける商品です。

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全国新酒鑑評会で金賞を受賞した純米大吟醸酒

正月_金賞純米大吟醸

全国の酒蔵が技を競い合う日本最大級の日本酒コンテスト「全国新酒鑑評会」で金賞を受賞した純米大吟醸酒。
口に広がる華やかな吟醸香とうまみ、贅沢な余韻がお楽しみいただける特別な日本酒です。

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ゆったりとした時を楽しむ純米大吟醸酒「鳳麟」

正月_新鳳麟

月桂冠の独自酵母が醸すマスカットのような香りと上品な甘み口の中に広がるみずみずしく芳醇な余韻が特徴の純米大吟醸酒「鳳麟(ほうりん)」
酒銘の「鳳麟」は古代中国の伝説上の動物「鳳凰(ほうおう)」と「麒麟(きりん)」にちなむもので、いずれもおめでたい事が起こる前兆として尊ばれたものです。

おめでたいお正月ぴったりの特別な日本酒です。

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まとめ

日本酒は正月と関わりの深い存在です。
普段なかなか日本酒に縁がない方も、この機会に一度お試ししてみてはいかがでしょうか。